もたもたしていたら日付変わってしまった^^^^お笑い草です
というわけでクリスマスもの、リボーンです。ツナ京が軸ですがヒバハル、山ビア、でランピンの絡みもあります。久々に書いたので微妙にキャラ忘れていますが…
無駄に長いかもしれません。
ぐいぐい引っ張られる手が痛い。しかし振りほどこうにも彼の歩くスピードが速すぎて、引きずられぬよう小走りについていくのが精いっぱいだった。しっかと私の左手を掴んだ彼は大股でどんどんと細い廊下を歩いていき、月明かりが差し込む中で白くなったり黒くなったりしている。
彼が勢いよく歩くのに加え私は小走りになっているのだから足音を殺すことなどできるはずがなく、案の定通り過ぎた部屋から叔母さんと従姉が何事かと起きだしてきた。叔母さんは私たちを見つけるなり怒鳴りつけ追いかけてきたので私は謝ろうと振り返ったが、前を見ていないと今にも転びそうな気がして結局声も出ない。そのまま彼は突き当りを曲がり、キッチンへ入った。
そこでやっと私の手を離した彼は、何食わぬ顔で冷蔵庫を開け、中にあった握り飯の皿を取り出した。瞬間的に彼が何をしようとしているのかが分かる。そんなことをしたらまた怒られて朝ごはん抜きにされる!テーブルに腰かけてそれを食べ始めた彼に私は慌てて「だめ!」と言ったが相手はこれっぽっちも気にしていない様子で一口食べた。そして二口目。
そのうち追いついてきた叔母さんが、勝手に冷蔵庫を開けて握り飯を食べているのを見て悲鳴をあげた。「おまえ、なにしてるんだい、おやめ!」と彼に掴みかかったが、逆に彼の腕が叔母さんを突き返し、叔母さんはそこにひっくり返ってしまった。
私は一緒に来た従姉が彼女を起き上がらせるのと彼を交互におろおろと見比べた。また怒らせてしまった―――そう思っているとふいに彼と目が合い、彼が食べるのをやめてテーブルから降りたかと思うと、私の腰を抱きあげてテーブルに座らせた。そしてまた自分も元の位置に戻り食事を再開する。
「おまえたち、――――やめな、やめさせな、ほら!」転ばされて半狂乱になった叔母さんが私の肩を強く掴んでそう言った。従姉はその後ろで冷たい眼をして私を見ている。私がまた叔母さんと彼とを見比べると、彼が私の肩から叔母さんの手をはぎ取って強く払う。そして彼は残りの握り飯の一つを私の手に握らせた。
驚いた。今度は手の中の握り飯と彼とを見比べる番だった。彼は握り飯を頬張りながらにやりと笑った。悪戯を成功させた子供のように。私の後ろでは叔母さんがぎゃあぎゃあと、泣いているのか怒鳴っているのか分からないような声を上げている。私はまた握り飯と彼を交互に見て、だんだんと高揚した気分が湧いてくるのを感じた。彼の笑顔と叔母さんの声に、私たちのささやかな仕返しが―――これでまた明日はひどい目にあわされるかもしれないけれど―――成功したのだと思うと、とても意地悪でとても純粋な喜びがあるのだった。
彼と再び目が合う。今度はそれに微笑み返した。彼も、――――兄さんも笑った。
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韓ドラ「天国の樹」のパロ…というかただ文字にしただけというか
細かいところをよく覚えていないので、握り飯とかは適当です。手を取ってお箸を握らせていたような気もする…セリフなんかほとんどあやふや。
兄さんが意地悪をする場面とかはアウメイでできるかなーと思ったけど雪が絡むシーンが多いのであきらめた。今は夏だし!
というかここだけじゃ美味しいところが伝わらないな…義理の兄妹の禁断の恋愛ドラマなんだとか全く分からないよね…。とにかく抱き上げてテーブルに座らせるのがやりたかっただけなんだ。←
彼が勢いよく歩くのに加え私は小走りになっているのだから足音を殺すことなどできるはずがなく、案の定通り過ぎた部屋から叔母さんと従姉が何事かと起きだしてきた。叔母さんは私たちを見つけるなり怒鳴りつけ追いかけてきたので私は謝ろうと振り返ったが、前を見ていないと今にも転びそうな気がして結局声も出ない。そのまま彼は突き当りを曲がり、キッチンへ入った。
そこでやっと私の手を離した彼は、何食わぬ顔で冷蔵庫を開け、中にあった握り飯の皿を取り出した。瞬間的に彼が何をしようとしているのかが分かる。そんなことをしたらまた怒られて朝ごはん抜きにされる!テーブルに腰かけてそれを食べ始めた彼に私は慌てて「だめ!」と言ったが相手はこれっぽっちも気にしていない様子で一口食べた。そして二口目。
そのうち追いついてきた叔母さんが、勝手に冷蔵庫を開けて握り飯を食べているのを見て悲鳴をあげた。「おまえ、なにしてるんだい、おやめ!」と彼に掴みかかったが、逆に彼の腕が叔母さんを突き返し、叔母さんはそこにひっくり返ってしまった。
私は一緒に来た従姉が彼女を起き上がらせるのと彼を交互におろおろと見比べた。また怒らせてしまった―――そう思っているとふいに彼と目が合い、彼が食べるのをやめてテーブルから降りたかと思うと、私の腰を抱きあげてテーブルに座らせた。そしてまた自分も元の位置に戻り食事を再開する。
「おまえたち、――――やめな、やめさせな、ほら!」転ばされて半狂乱になった叔母さんが私の肩を強く掴んでそう言った。従姉はその後ろで冷たい眼をして私を見ている。私がまた叔母さんと彼とを見比べると、彼が私の肩から叔母さんの手をはぎ取って強く払う。そして彼は残りの握り飯の一つを私の手に握らせた。
驚いた。今度は手の中の握り飯と彼とを見比べる番だった。彼は握り飯を頬張りながらにやりと笑った。悪戯を成功させた子供のように。私の後ろでは叔母さんがぎゃあぎゃあと、泣いているのか怒鳴っているのか分からないような声を上げている。私はまた握り飯と彼を交互に見て、だんだんと高揚した気分が湧いてくるのを感じた。彼の笑顔と叔母さんの声に、私たちのささやかな仕返しが―――これでまた明日はひどい目にあわされるかもしれないけれど―――成功したのだと思うと、とても意地悪でとても純粋な喜びがあるのだった。
彼と再び目が合う。今度はそれに微笑み返した。彼も、――――兄さんも笑った。
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韓ドラ「天国の樹」のパロ…というかただ文字にしただけというか
細かいところをよく覚えていないので、握り飯とかは適当です。手を取ってお箸を握らせていたような気もする…セリフなんかほとんどあやふや。
兄さんが意地悪をする場面とかはアウメイでできるかなーと思ったけど雪が絡むシーンが多いのであきらめた。今は夏だし!
というかここだけじゃ美味しいところが伝わらないな…義理の兄妹の禁断の恋愛ドラマなんだとか全く分からないよね…。とにかく抱き上げてテーブルに座らせるのがやりたかっただけなんだ。←